フィンランドに辿り着くまで
[VISAの取得] /
[荷物を送るには] / [航空会社の選択]
1.VISAの取得
今回の滞在は,10ヶ月という長期であること,出張先から滞在費を支給されるため,労働許可(Work
Permit)が必要なこと,家族同伴であること,といった点で結構手続きに時間がかかりました.
まずは,フィンランド大使館に連絡して,今回の滞在内容について伝え,どのような手続きをすれば良いか尋ねました.そして教えていただいた手続きは以下の通りです.
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まず,フィンランドの受入機関から正式な(つまり,サイン入りの)招聘状:
Letter of Invitationを送ってもらう.そこには,受入期間,滞在費の月額,受入機関における立場等の諸条件とともに,家族同伴で行く場合には,その旨受入機関が了承していること,及び住居等についてcareする旨が記述されている必要がある.
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上記の招聘状の内容に沿って,フィンランド国労働省の最寄りの地方労働事務所(tyovoima
toimisto)から労働許可を申請する.これは受入機関で行ってもらう.労働許可の書類(original)が取得できたら,それを送ってもらう.
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日本の派遣母体機関(私の場合は大学)から派遣許可の証明書をとる.ここには,私が受入機関の招聘に応じて渡航することを認めるということと,渡航期間中の給与が保証されていることが,機関長(私の場合は学長)のサイン入りで記述されていなければならない.
とりあえず,これらのことを済ませて,VISA申請書(大使館から郵送してもらう),顔写真2枚,招聘状,労働許可書,派遣母体機関の許可書を揃えた時点で,大使館に持っていく必要があります.その際,事前に大使館に電話し(担当者は前田さんでした),appointmentを取っておくように言われます.大使館の場所が分からないと言うと地図(手書き)をFaxしてくれました.
私がこれらの書類を提出したのが1月22日だったのですが,そのときに「最終的にVISAがおりるのは出発直前である場合がほとんどである」と言われました.出発日が4月30日ですから,3ヶ月以上もかかるということになります.そんなことがあるのか,と思いましたが,自信たっぷりに「十分あり得る」と言われたものですから,「そうですか」と言っただけでした.
さらに,VISAを最終的に取得するためには,以下の手続きをしなければなりません.これは,上記の申請書を提出した後,VISAが発給されるまでに行えばよいものです.
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同伴する家族の経済的負担について,公式な招聘があれば,その旨,招聘状に記述されていなければなりません.家族の同伴が個人的な目的の場合にも,その旨,了承していることが記述されていなければなりませんし,さらに家族の経済的負担を含めた全責任を自分が負うということを記した個人的書簡(Letter
of Request)の提出を求められます.
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さらに,家族同伴の場合には経済証明が必要で,銀行等の残高証明書があればOKです.が,フィンランドの銀行で日本に支店を開設しているものはありません.ところが,Postipankkiという銀行であれば,東京代表者事務所(tel:
03-3293-6211)に電話して,大使館から伺いましたと言えば,口座を開設できます.そこに,就学目的の人は同伴者一人あたり30,000FIM,
就労目的の人は40,000FIMを入金する必要があります.私の場合は,家内と子どもが半人前ということで60,000FIMを入金しました.入金は最寄りの郵便局から可能です.入金後,残高証明を大使館にFaxしてもらうよう頼んでおけばOKです.
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旅行保険に加入し,その証券のコピーを提出しなければなりません.種類は何でもOKなようです.
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航空券のコピーをFaxするように言われます.予約証明ではなく,航空券そのものです.しかしながら,通常航空券の発券は直前に行うものですから,これには困ってしまいます.大使館の方が言われるには,どうせ2,3日前にようやくVISAがおりるのだから,十分でしょう,というわけですが.
これでようやくVISAが取得できます.ただ,上記の内容は私の場合にそうであったということですので,特に家族同伴の方は,事前に十分大使館の方と相談されることを薦めます.私の場合,結局旅行保険や航空券のコピーを送る前にVISAがおりました.が,結局,書類を提出してから2ヶ月半はかかりました.その前に招聘状や労働許可書をとるのに1,2ヶ月はかかりましたので,アメリカなどにくらべれば相当粘り強く待たなければならないことは確かです.
2.荷物を送るには?
フィンランドに荷物を送る方法は,基本的に2種類あります.第1の方法は運送会社を使う方法,第2の方法は郵便を利用する方法です.
私が連絡を取った範囲でフィンランドまで荷物を送ってくれる運送会社は以下の通りです.
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ヤマト運輸:
航空便で1週間から10日,ドイツに支社があり,そこのスタッフが責任を持ってdoor-to-doorで荷物の配達を行ってくれる.100KGで約30万円.現地での関税を除く.
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松本引越しセンター: 段ボールで20箱以上であれば受け付ける.
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アート引越しセンター: ヤマト運輸とほぼ同じシステム.
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日通ペリカン便:
フィンランドに支社がないため,仲介業者を雇う必要がある.その辺りは相談に応じてくれる.
上記以外にも,もちろんフィンランドまで荷物を送ってくれる会社はありますが,これらの会社はその中でも最も支社の多いものではないでしょうか?特に,ヤマト運輸と日通ペリカン便はWWW上で荷物の追跡ができます.
ただ,アメリカの場合と違って支社がヨーロッパ全ての国にあるわけではないので,仲介業者を介す必要があり,その分料金も高くなるようです.もちろん,通関などは業者で行ってくれますし,荷物の大きさなども,それほど制限は無いようです.時間に余裕があれば,船便で送り費用を節約することもできるでしょう.
ただ,私の場合は,費用があまりに高いこと,送るものもそれ程大きくないし,高額なものも無いことから,郵便で送ることにしました.国際郵便にも何種類かありますので,予算と時間に応じて選ばれると良いでしょう.私の場合は最も早いEMSで13箱送りましたが,費用は約20万円ほどで,5,6日で無事フィンランドに到着しました.EMSの良いところは荷物の追跡ができること,フィンランドに持ち込み禁止のものなどを送らない限り,通関も問題無くパスできることです.通関で引っかかっていれば,それもWWWで確認できます.私の場合はそうならなかったので,通関で問題が生じた場合,どうすれば良いかはわかりません.送った荷物のいくつかは蓋が開けられていましたが,中身が抜き取られていたようなことはありません.
3.航空会社の選択
日本からフィンランドに最も早く行くには,ヘルシンキへの直行便のあるフィンエアーを利用するのが一番でしょう.日本から10時間30分程で到着します.もちろん,JAL,
KLM, ルフトハンザ,ブリティッシュエアー,SAS等を利用して,ヨーロッパの各地を経由する方法もあります.私の場合は,2歳5ヶ月の息子がいることを考えて,なるべく短い方法,つまりフィンエアーの関西空港からの直行便を選びました.
フィンエアーを利用して良い点は,フライト時間が短いというだけでなく,子どもがいれば子供向けのおもちゃがもらえるということ,それがムーミングッズだったりして,いやがおうにもフィンランドムードが高かまることでしょう.ちなみに我々が(というか息子が)もらったものは,ミーのメモ帳,レゴのブロック(飛行機ができる),トランプ,ムーミンの型抜き(ペンでなぞって絵を描くもの)でした.日本人スチュワーデスも2名乗っていて,その内一人は研修が終わったばかりで初めてのフライトが今日だ,という人でした.その方には色々と気をつかっていただき,快適な空の旅を送ることができました.